人生を変えた本
最近はあんまり読んでいないけど、本が大好きです。
今日は私の人生を変えた本を紹介します。
①「こちら団地探偵局」赤川次郎
この本は小学校4年生ごろに読みました。
小学校が終わり自宅に帰ると母がおらず、倉庫に積んであった本の中から読めそうなものを取り出して時間をつぶし始めたのがきっかけです。
本書は団地に住む主婦二人が団地内での謎を解明していく探偵小説です。
記憶の中では不倫やらベットシーンやらがあり、はっきり言って小4女子が読むものではありません。
しかし、赤川さん特有の軽快な筆致と分かりやすい文章は、小4でも理解できる作品でした。
前々から文庫本の小説(ちっちゃい本と呼んでいました)に憧れていて、これを機に小説を読み始めるようになりました。
とりあえず文字が追えることが嬉しくて、三毛猫シリーズや吸血鬼シリーズといった、キャラがたっているものを読みました。
当時、ライトノベルという分野があるのを知らなかったんですよ😅
知ってたらそっちを読んでたでしょうね。
➁「りかさん」梨木香歩
高校一年の頃に本屋の棚から見つけました。
なんか面白いものないかな~と探しているときに出会いました。
立ち読みした時に嬉しくなりました。
なんて優しい本だろう!
りかさんは主人公ようこの祖母の大事な市松人形です。
ようこはリカちゃん人形が欲しかったのだけれど、
祖母は勘違いして、「りかさん」をようこにプレゼントしました。
ようこはすごくがっかりしましたが、りかさんが普通の人形ではないことに気づき、
いつの間にかりかさんは大切な人形になります。
りかさんは人とお話ができる人形だったのです。
しかし、ホラーではありません。
人の機微を理解したとても気立ての良い人形で、話すと経験豊富で優しく落ち着きある年長者と話しているようです。
数ページ読み、その穏やかなりかさんに惹かれて、
後日、しっかり購入していました😁
③「家守奇譚亅梨木香歩
またまた梨木香歩さんの作品です。
この本はイチオシです!
本関係の雑誌「ダ・ヴィンチ」にもプラチナ本で紹介されてました。
この本は、専門学校〜社会人になった頃のオススメの一冊でした。
この本の貸し借りがきっかけで、今の旦那と仲良くなったのでさらにオススメ度アップです!
読み始めは、ん??
と思ったそうですが、次第に良さがわかって来たとのこと。
時代感出すためか、ちょっと語り口が独特です。
本編は連作短編集です。
小タイトルが皆植物の名前で統一されています。
時代は約100年前。
売れない作家の主人公が、亡き友人の実家の家守を頼まれ、
たくさんの植物や池もある庭付き一戸建てに住み始める。
そして、なぜだか亡くなった友人が出てきたり、小鬼やカッパ、化かすタヌキや人魚・・・不思議な登場人物のオンパレード。
そんな不思議な日常が淡白な主人公によって淡々とつづられ、それが心地よい。
最後は主人公にも心の変化があるのですが、
全てを読み終えると心がじんわり熱くなりました。
ぜひ、一読していただきたい本です。
(余談)思い出の本だからか、旦那も単行本と文庫を一冊ずつ買い、
同じ本が3冊あります(^▽^;)